走ったばかりですが、今年の2大目標の後期、バックヤードウルトラ群馬県大会に参加してきました。
群馬県上野村は高速に乗って、代替都内からは3時間ほどかかる、かなりの奥地です。
この大会を選んだ理由が、2022年に行われた、世界サテライト大会に観戦をしていたからでした。
場所の使い方や綺麗さ、車がデポに使えるという便利なところ。オールロードで記録が出しやすいという点などなどから選びました。
大きな理由はいつもサポートしてくれる家族が今回は来れないのでソロでセルフサポートだということと、世界大会のあの興奮の聖地を自分も走りたいという気持ちからでした。
目標
去年、高尾大会に参加して、サポートのおかげで、ピタッとハマり、37ループできました。
ソロになるものの、今回は40ループ以上。48時間を目指しました。
10月に転勤があり、日曜日が仕事で休みが取れなかったため、そこが限度でもありました。
相手次第ですが、そこまで行けば、もしかすると日本代表も見えてくるのでは?
とあの憧れのビブスを着たいなと狙いました。
結果
32ループでDNFです。
完全に実力不足準備不足で、跳ね返されました。
一時は20時間手前でもういつリタイヤするかを考えていました。
ただ、そこはいろいろと対処法を考えていたので、また復活して戻せると信じてはしりました。
32ループは家族からラインがきて、眩暈と耳鳴りの話をしたことから、生きてなんぼだよと説得してもらったのが大きいです。この判断は間違っていなかったです。
とは言え、結果だけ見ると、メンタルが落ちてDNFとなりました。
群馬大会は12名参加で32ループまでで6名まで残っています。優勝者は42ループで全然余裕そうだったので、もし自分も40時間台に入っていても勝ち目はなかったのかなと感じます。とにかくよくしゃべって元気でしたw
レース展開(誤算編)
今回ロード対策で、長めのERペースのジョグを結構やっていて、帰宅ランで30kくらい距離を踏んだりして、ここ最近の2か月は月間500Kオーバーだったと思います。
3週間前に秩父ジャーニーラン147Kを家族の諸事情で94Kまで走ったのですが、キロ6で走れていたので、割といいペースで進むのかなと思っていました。
誤算①
去年の高尾が47~50分ペースだったので、上野村なら40~45分で回れると計算していました。
ところが、始まってみると、自分のスピードが上がらず、緩い上りが続くところもスピードダウンしてしまい、アベレージ49分くらいで高尾と変わらないことがわかりました。
しかも、やっかいなのが、高尾大会よりも疲労感が強かったことです。
割とタイムを意識したせいか、緩い上りも全部走ってしまい、無駄に体力を使った気がします。
20ループぐらいで他の選手たちと同じように歩きを交えるとすごく楽になり尚且つタイムも縮まり、コース取りのリズムを見誤ったなと感じました。
誤算②
2つ目が尿意です。
これは自分の食生活の問題なんでしょうが、少しでもドリンクをとってスタートすると、2周回るコースで1か所トイレポイントがあって、1時間あたり1回行ければいいんですが、持ちませんでした。
なので、1ループの途中で少しだけコースアウトしてトイレに駆け込み、用を足すを繰り返していました。
寒さのせいなのか、これはすごくロスだったと思います。
毎時間の貴重な休憩時間もトイレに移動を含めて5分は取られるのでこれも睡眠がとれないことにつながってしまいました。
トイレ以外でしてしまうと即失格なので、一気にもよおしたときは鬼気迫る走りになり、ペースもすべて崩れていました。余計な消耗は大きなダメージになりますね。
誤算③
いないと気づくサポートのありがたさ
ソロで初めて参加して、気楽で気を使わないで良いので、むしろ良いと思っていました。
しかし、やってみるとかなりのタイムロスがあり、休憩時間を荷物の整理とかに1分、2分も使ってしまうと、睡眠時間が取れません。
きちんとデポが整理しておくだけでも、到着時の精神的安定とルーティンづくりに役立ちますもんね
誤算④
私は、バックヤードの場合、毎周回、靴を脱ぐことをおすすめします。
確かに履きっぱなしのほうが時間効率が良いですが、気を付けるのは足底のダメージ。
2020年で初めて出たとき、足底のアーチが落ちて、地面のショックを受け止められず、最終的に青あざが付くようなダメージで足がつけなくなりました。
バックヤードは細かいゆっくりとした動きがほとんどなので、地面のタッチも多くなります。
それだけ足底はダメージを受けているので、痛くなる、固くなる前にほぐすのが大事です。
今回も毎時間、コロコロとマッサージするんですが、靴をぬぐときに、靴紐をほどき、脱ぎ、マッサージしてまた履いて締める、この作業がかなり億劫で5分くらい消えてしまいました。
このシューレースの選択をミスしたのが誤算でした
レース展開
これらの誤算が重なり、前回の37ループの時のハマった感覚がなく、
3時間目に狭い車中で靴を履いた際にふくらはぎを攣り
14時間くらいに秩父ジャーニーランのとき90Kくらい走ったらでてくる左膝の内側が痛み
タイムも上げられず、睡眠がなかなか戦略通り取れないの悪循環がつづきました。
それでも
「いつか向上するときがくる」
というのを信じて進みました。
25時間でレッドブルを投入し、体も乗ってきます。
そのあたりから、パワープレイに気持ちはなっており、睡眠は目をつぶればOK
とにかくできることをしっかり準備するという心持ちに変えれたことが32周まで続けることができました。
これは大きな収穫、経験だったと思います。
ただし、睡眠がとれていないというリスクがあるため、48時間というまだまだ遠い目標はきついなと感じていました。
レース後、2時間仮眠をとると、眩暈や耳鳴りもすっかり取れて、メンタル負けだなとw
後悔もまったくないわけではないですが、今日の今回のやり方でやれることは出し切った32時間だったと思っています。
課題
・一番の誤算であった思ったよりペースが上がらなかったのが一番だったと思います。ロードでのポイント練習をトレミでやったり、ERジョグを帰宅ランに置き換えて距離はとれているが、巡航ペースが遅い練習を重ねていたことにより、走行距離よりも、絶対的なスピードが足りなかったと思っています。
・ロードの実力の底上げが一番の課題
・コースの特徴、自分の走りのリズムを早めに掴む。そしていろいろと序盤に試して、タイムと自分の体感とどれを選択すればよいかを判断する
まとめ
今回のバックヤードウルトラでの課題を中心に書きました。
使った装備や良かったもの、行為を覚えているうちにまた書きたいと思います
バックヤードは奥が深い、そして面白いです。
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